俺は古い校舎にいた。どうしようも無い、気持ちは理解できるが殺人を犯して逃亡しているらしかった。
追っ手がやってきた。空を滑空しながら逃げる。瞬間移動で遠くに逃げようとしたが、上手くいかなかった。雷雨を呼んで追っ手を眩まそうとすると誰かが、雷で追っ手を始末したばかりか一般市民まで殺してしまった。それも俺の罪になってしまった。

 空を高く上昇する。一度地球を出て、そこまで逃げるのも馬鹿らしいので再び落ちる。が、また元の場所に落下してしまった。あせって、逃げる。
 森の中。俺の顔が腐って落ちる。息が溶けた肉に詰まってできない。どうも地獄の刑らしかった。どのような事であれ殺人は殺人らしかった。
 そばに天使がいたが、いまの己には姿が見えなかった。何だか怒っていた。声だけを聞いた。
「いつまで逃げる気なの?」
と。直接、脳に響く。その生々しさに驚いて夢が終わる。 


今の精神状態にある意味忠実な夢。顔が腐って落ちる辺りは、かなり嫌なビジュアルと感覚だった。
最後の声は生々しさに驚いたが、言っている意味自体は理性の声と取れなくも無い。
 空を滑空したり飛ぶのは、割と夢の中で訓練した成果の賜物。瞬間移動は失敗したが。コツ的には浅い眠りの時の「ああコレは夢だな」と判るときに何度かやっておくと、クセとなるようだ。夢が物語り化するかどうかは判らない。

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